• 和全

隣にいる人が、生きていてくれる幸せ

こんにちは!

イラスト書道家の和全です。


11月の福岡県飯塚市での学校訪問、忘れられない思い出があります。


ある学校で、パフォーマンスをした後、そっと先生から

「和全さんが似顔絵を描いてくれて、特に嬉しかっ生徒がいたんです。」

と言われました。

今回は、パフォーマンスの途中で、何人かの生徒の皆さんの似顔絵を即興で描かせていただきました。


「描いて欲しい人ー!」 と聞くと、たくさんの子が手をあげてくれて、本当に書ききれなくて、

泣く泣く何名かに選ばせてもらいました。 

そのとき、特に違和感を感じなかったんですが、その理由を聞くと


「実は、今日描似顔絵をいていただいたこの中に、

先週お母さんが亡くなってしまった女の子がいるんです。


今、一番辛い時だから、その子が選ばれて、本当に嬉しくて、、、。」


と、先生が涙ぐんでいらっしゃいました。

予想外のことに、私は言葉を失ってしまいました。

その女の子は、5年生でした。

お話によると、女の子のお母さんは脳梗塞で突然亡くなってしまったそうです。 女の子を、クラブ活動に送って行って、

その帰りに倒れてそのままとなってしまったとのことでした。


いつものように、当たり前にクラブに送ってもらって、

帰ったらお母さんがいなくなってしまったということです。


その、悲しみや絶望感、、、想像することすらできません。

その子も、お父さんも、ご家族も、お母さんご自身も、こ

れが最後なんて夢にも思わなかったでしょう。


私も昨年父を突然死で亡くしました。 あの痛みを、10歳の女の子が経験する、、、。

いや、もっともっとツラいでしょう。 そう思うと、もう涙が止まりませんでした。


もしかしたら、これから先の人生で

これよりも悲しいことは起こらないのではないかと思うほどのこと

なのではないかと思います。


亡くなってからお葬式って、短いですよね。 そのバタバタが終えて、1週間。 学校に来始めたばかりだったそうです。


私は、描いていてそんな風にはまったく感じませんでした。 あの笑顔の女の子の裏にそんな大きな悲しみを抱えていたなんて。


「手をあげて似顔絵を描いてもらえて、

あの子の一生の思い出になるんじゃないかしら。」


という先生の言葉を聞き、 本当に書道をやっていてよかった、絵が描けてよかったと思いました。


何枚でも書くよ。 ものすごくつらいであろう女の子の支えに、

少しでもなれたのならば、こんなに幸せなことはありません。


きっとこの後、悲しみは何度も訪れるでしょう。 いま、お母さんがいたらな。 と思う瞬間が何度も何度も何度もやってくるでしょう。 現実の残酷さを思うこともあるでしょう。


そんな時に、こんな嬉しいこともあったなって、

思い出してもらえたら嬉しいです。


今隣にいる人が、明日も隣にいてくれる。 明日という日が当たり前にある。


何気なく、そんな風に思ってしまいがちです。 でも、そんな保証はどこにもなく、そのこと自体が奇跡なのだと。


だから、今一緒にいられるこの瞬間が。 会えなくても、オンラインで繋がる瞬間が。 どれだけ貴重な時間なのか。


人の死というのは、何度もその大切なことをいつも教えてくれます。


そして、貴重な機会を与えてくださった皆さまに本当に感謝いたします。

最後に、女の子のお母様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。




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